2007年09月22日(土)
【消防設備紹介】受信機の選定について
新宿のビル火災による消防法改正にて
既存建物に対する自動火災報知設備の
遡及設置状況は数年経過した現在、だいぶ
進んでいるかとは思いますが、まだまだ
立ち入り検査や用途変更などで、これから
自動火災報知設備を設置されるオーナさんも
いるかと思います。
そこで、自動火災報知設備における受信機の選定について
書いていきたいと思います。受信機の選定が一番、値段に
差が出てくるからです。
最近の新築におけるマンションやアパートでは
GP型3級受信機(住宅情報盤)がはやりとなっているようです。
P型3級というのは自動火災報知設備受信機の型、Gはガス漏れ
機能が付いている事を意味します。
部屋内に定価5万円ぐらいのセキュリティ親機を設置、
定価2万ぐらいの玄関前に住宅玄関子機を設置するタイプです。
1世帯にその値段ですから結構な価格になると思いますが
インターホンの機能、火災報知機、ガス漏れ警報、非常ボタンの
セキュリティ機能があるため新築では主流となっているようです。
既存の自火報の遡及適用では、特にインターホン等の機能は必要
ありませんから、GP3級を設置する話はあまり聞きません。
従いまして建物の規模によりP型2級又はP型1級の受信機を
設置します。高層ビルやデパートなど、建物の規模が大きくなると
受信機で全ての警戒を集約するP型ではなくR型受信機という
中継器という中間の場所で集約するタイプを設置します。
さて、これから話をするのはよくある一般の雑居ビルやマンションの
1階などに店がある建物に設置するP型1級あるいは2級の受信機の
話になります。
まず、P型1級と2級の違いは警戒数によります。警戒が6以上と
なるとP型1級、5以下だとP型2級となります。
警戒とは受信機の窓の数の事をいい、建物の中で火災を感知しなければ
ならない部分をブロック(警戒)毎に分けると考えて頂ければ
良いかと思います。
消防法により警戒の面積は600㎡未満とする事、警戒は2以上の階
にわたらない事、ただし例外として2の階の合計が500㎡未満であれば
2の階に渡って警戒しても良いと定められています。
従って、5階建てのビルは基本的には5警戒ですから、P型2級と
考えるかと思いますが、実際には階段、パイプシャフトや屋上の
エレベータ機械室などを考えると6警戒となり、P型1級となります。
しかしながら、例外として定められている500㎡未満なら2の階に
渡って警戒しても良いという法を考えれば、1・2階,3・4階,5階,
階段と4回線で済むのでP型2級となります。
P型1級10回線は定価約45万、P型2級5回線は定価15万と
約30万円の差がありますから、どちらを選定するかは価格的に大きな
問題です。施工される業者によってそれぞれ考えが違いますし
地域の消防によっては2の階にわたる事を許していない所もあります。
また防火ドアや防火シャッターなど防排煙設備のある建物では、
自動火災報知設備と防排煙設備の複合盤を使用しますが
やはり複合盤となると価格が上がります。
防火ドアやシャッターが1枚ぐらいであれば単体の防排煙の
受信機を使用したほうが価格をおさえられるので良いかと思います。
防犯・防災カテゴリにて3位下降↓1位ははるか彼方ですから
2位キープを目指します。
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